2014年07月11日

アメリカ空軍による近接航空支援時に用いられる"9 Line Brief"

アメリカ空軍における近接航空支援(CAS; Close Air Support)に関するメモ。

陸軍地上部隊に随行する航空連絡士官(ALO)等から空軍に対して火力支援(近接航空支援)要請があると、それを受けたOV-10搭乗の前線航空統制官(前線航空管制官 FAC; Forward Air Controller)は攻撃機に対して目標等に関する情報を伝達する。
このときに用いられる様式が"Nine Line Brief"と呼ばれる。

※上記はベトナム戦争時等の伝統的な例に従った。
今日では、前線航空統制官は統合末端攻撃統制官(JTAC; Joint terminal attack controller)となり、よりシステム化されている。
敵にとっては指揮官や通信兵と並んで最も優先順位の高い目標となる。
JTACは航空機に搭乗するか、戦術航空統制班(TACP; Tactical Air Control Party)の一員として地上部隊に随行する。

JTAC

"9 Line Brief"
(1) IP (Initial Point)/BP (Battle Point) - 固定翼機の場合は目標接近の基点、回転翼機の場合は目標遭遇予測エリア。
(2) HDNG (Heading) - 固定翼機の場合はIPから目標への磁方位、回転翼機の場合はBP中心点からの方位。攻撃機の機動を制限する必要に応じてOFFSETも指定される。
(3) DISTANCE - IPからの距離。固定翼機の場合はNM(nautical miles)で指定、回転翼機の場合はmetersで指定する。
(4) TGT ELEV. (Target Elevation) - 目標の高度。平均海水面(Mean Sea Level)を基準にfeetで指定。
(5) TGT DESC. (Target Description) - 目標の概要
(6) TGT LOC. (Target Location) - 目標の座標
(7) MARK TYPE - 目標をマークする手段の種類(白燐・照明・赤外線・レーザー)とレーザーコード
(8) FRIENDLIES - 目標付近の友軍
(9) EGRESS - 脱出経路

その他、補充的な記載事項
REMARKS:
The following information may be included if applicable:
・Troops in contact or danger close
・Airspace coordination: final attack heading (FAH) or altitude restrictions
・Threat
・SEAD support in effect
・Active gun target lines
・Ordnance requested
・Hazards
・Weather

参照
CLOSE AIR SUPPORT (CAS) THE “9 LINE” BRIEF INSTRUCTIONS
http://forums.eagle.ru/attachment.php?attachmentid=43043&d=1286623016
タグ:MILITARY Airforce
posted by Zinc at 20:30 | 大阪 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | military | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする